バートリーのさいとうです。
今回は
【スマホ脳】なぜリモートワークでは集中力が下がるのか。その理由は人間が生きるための必然だった。
というテーマで、お話ししていきます。
コロナウイルスが猛威を振るっているせいで(おかげで?)、リモートワーク (テレワーク)が世間的に結構認められてきています。
僕は、リモートワークが大好きです。最大の理由は、自分だけの空間で集中して作業できるからです。
でも、結構こういう声を耳にします。
- 家で仕事すると、集中力が切れやすい
- 家やカフェで集中するためには、どうすればいいのかわからない。
- ついつい誰にもみられてないので、スマホを触ってしまい集中できない。
実際に、こちらの記事では
テレワーク中の人に「在宅勤務中にモチベーション・集中が下がったことがあるか」を尋ねたところ97.7%の人が「はい」と回答し、ほぼ全ての人がモチベーション・集中が下がった経験があるということが分かりました。
PRTIMES 98%がテレワーク中の集中力低下を経験!アンケート対象の300人が実践し効果を感じた“集中力アップ”対策とは?
多くの人が、集中力が下がっている経験をしているようですね。
集中力が切れる理由は色々あるとは思いますが、多くの人にとっては、「スマホ」に一番の原因があると思いませんか?
そこでこんな本に出会いました。とても面白い興味を惹かれる内容でした。
そこで今回の記事では
リモートワークで集中したいのに、できない!という人に向けて、この『スマホ脳』を読んでかなり附に落ちたところがあったので、そこに書かれていた
- スマホがあると集中できない理由
- 集中するためのtips
を、筆者なりに要約して紹介したいと思います。
この記事を読めば
- リモートワークで集中できるようになる。
- リモートワークで、高い成果を出せるようになる
- 結果、周りからの信頼を掴み取ることが可能になり、場所に囚われない働き方が可能になる
このヒントを得られると思いますので、「リモートワークでも成果を出したい!」と考えている方は最後まで読んでみてください。
スマホから与えられている、二つの物質
まずは、この『スマホ脳』について簡単に触れておきます。
筆者は、アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen) 、精神科医。
教育大国スウェーデンで、王家の方が名誉院長をされている病院にて、院長をされているそうな。
なんだかすごい説得力。
スマホ利用時間
前置きはこれくらいにして、早速本題へ。
いきなりですが、みなさんは、自分が一日どのくらいの時間スマホに触っているか把握していますか?
もしわからないという人は、iphoneであればスクリーンタイムという機能があるので、そちらを確認してみてください。
おそらく、確認すると「え、こんなに使っているのか…」と思われる方が多いのではないかと思います。
参考までに、MMD研究所が出しているデータを紹介すると
ざっくり平均すると、2~4時間くらい使っているのがわかると思います。若い世代は、もう少し平均値が高いですね。
スマホ、ついつい使っちゃうので、利用時間どんどん増えていっちゃいますよね。
でもそれ、危ないです。
人間の遺伝子
この本を読んで面白いなと思ったのは、人間が先祖代々生きるためには何が必要で、その結果どんな遺伝子が構築されていったのか、ということに着目していたことです。
例えば、約2000年前、まだ人間は狩猟をして生活していました。
そのもっと前は、木造建築なんてありませんから、野原で寝る。そうすると、猛獣達にいつ襲われてもおかしくない状況だったでしょう。
それでも人間は、生き延びて、その遺伝子を継承して僕たちが今生きています。
では、2000年前とか、もっと前に人間が生きるために必要なことはなんだったんでしょうか?
色々あるとは思いますが、まず、人間は他の動物より弱いので、その分「予測する力」を持つようになりました。
寝ている時に猛獣がきたらひとたまりもありませんから、いつ来るか?を予測し、危機を事前に回避します。
あとは、Uber Eatsやコンビニなんてないので、食べ物もないと困ります。
なので例えば、美味しい木の実がなっているとして、それを発見した人はお腹いっぱい食べます。
この人は、「これは明日もあるだろう」と期待して、翌日もその木に向かいます。まだ見付けていない木の実があったので、それをまたお腹いっぱい食べます。
翌日もあるだろうと思って向かうと、木の実は昨日食べ尽くしたので、もうありません。なので、次の木の実を探しにいきます。
このように、人間は期待させてくれるものに引き寄せられる性質があるみたいで、これは、脳がドーパミンという物質を、「期待する時に」出すからだそうです。
つまり、期待するものが多ければ多いほど、ドーパミンがどばどば出ます。
そしてこのドーパミンが、現代の人間が集中できない理由の一つされています。
どういうことか、もう少し見ていきましょう。
スマホは、猛獣と木の実だ
猛獣は、人間の注意を引きます。
木の実は、人間を期待させます。
この注意と期待というのが、人間を突き動かす原動力になります。そうしないと、当時の人間は、猛獣に襲われるわ、腹は減るわで大変だったんですね。
そしてなんと、まだ木の実を探していた時代の人間と、現代の人の遺伝子は大きく変わっていないとされています。だから、脳の反応もほとんど変わっていないということになります。
そして、猛獣のように注意を惹き、木の実のように期待させる現代のツールが、スマホです。
面白そうな通知はどんどんくるし、アプリは魅力的。SNSで流れてくる投稿はほぼ無限。
このようにスマホがもたらしてくれるものは、先ほどの猛獣と共に生活し、木の実があることを期待する人間と同じ脳の働きをもたらします。
つまり、ドーパミンが出ています。なぜなら、スマホが注意を惹き、期待させるからです。
ここで更に重要なのは、このスマホがいつでも手の届く範囲にあることです。これが悪い。
この状況は、いわば猛獣に常に睨まれ、木の実をいつでも食べられる状態と一緒です。
こんな状態で、他のことに集中できるか、考えてみてください。
できませんよね?
だから、人間は、集中力をスマホに奪われることで、本当は生きるために(=お金を稼ぐために)やらなければいけないことに集中できないんです。
これが、スマホがあると集中できない理由です。
リモートワークだと、更にその影響が大きくなる(自論)
ここまでで、スマホがなぜ現代の人の集中力を奪うのか、ということを人間の構築してきた遺伝子の話をしながら解説してきました。
ここからは自論ですが、リモートワークだと更にスマホは影響力を持つんじゃないかということを話していきます。
一応、毎日リモートワークしており、スマホとの戦いを制しながら仕事をしている筆者の言うことなので、+2%くらい信頼してもらえればと思います。
このブログも闘いを制した結果書けています。
僕は、自宅でスマホの影響力が増すと考える理由は
- オフィスより、周りにドーパミンを出す対象が少なく、その分スマホを触ることになる。
- 自宅だと、見られていないことから、ついスマホをいじってしまう
- 物理的にスマホが目に入るところに有りがち
それぞれどういうことか話していきます。
オフィスだとよりドーパミンを出す対象が生まれやすい
通常のオフィスだと、同僚とのコミュニケーションが多くなり、結構集中力が必要だったりします。
その時間は、あまりスマホにも触れないんじゃないでしょうか。
しかし、リモートだとビデオ会議ツールで繋がっていないと話し相手がおらず、目の前にあるスマホが一番のドーパミンを出してくれる対象だと脳が錯覚を起こすのか、つい手が伸びます。
これも、ドーパミンは、期待する時に脳が分泌する物質であることが原因です。
このように、周囲との関わりが少なくなりがちなリモートワークは、スマホにとって絶好の機会ということです。
ドーパミンは悪くないんですけどね。
自宅だと、つい誰にも見られておらずスマホ触りがち
これは、人間の弱さも関係することですが、脳の動きも関係しています。
スマホを見るだけで脳がドーパミンを出すらしいです。これは、何度か紹介しているスマホ=木の実だからです。
これは仕方のないことですが、もっと怖いことに、木の実と違ってお腹いっぱいが存在せず、満足感を刺激することがなく、ドーパミンがスマホに触れば触るほど出ることになります。
恐ろしいですね。
物理的にスマホが目に入るところに入りがち
最後は、スマホとの距離です。
オフィスとかだと、鞄の中に入れれば意外と目に入らなくなるので、必然的にスマホとの距離が遠くなります。
一方で、リモートワークでカバンはいらないので、机のその辺にポーンと置いてしまうこともしばしば。
結果、物理的にスマホとの距離が近くなります。
そうすると、木の実が遠くにあるから取りに行かない、猛獣がいないからリラックスできる、ときと逆の原理が働き、スマホが近くにあるだけでドーパミンが出ます。
スマホ、恐るべし。
スマホとの関わり方3選
前の章では、リモートワークでは、スマホが影響力を増して襲ってくるという話をしてきました。
では最後に、具体的にスマホとどう関わっていけばいいのか、もう巷には溢れていますが、一応この記事でも、特に僕が効果あるなと思ったスマホ回避術を3つご紹介します。
提案するのは、以下の三つです。
- スマホを目の入らないところに置く
- スマホの画面を、白黒の表示にする
- SNSをアンイストールする
もちろん1が最善です。スマホが目に入ったら、ライオンが自分を食べたそうに見つめる中、美味しそうなステーキが無限に食べられる環境にいると思ってください。
しかし、なかなかそうはいかない方もいらっしゃると思うので、2と3も提案します。
2は、iPhoneなら、こちらのサイトを参考に画面を白黒にすることが可能です。意外と、白黒になるとスマホを触る気が失せます。(いい意味で)
最後に、3のSNSのアンインストールは、定番ですが一番効果が見えやすいです。
僕も昔はインスタ、Facebook、Twiitter、snapchat, CacaoTalk…など、数多のSNSアプリを1枚目に置いていましたが、今は必要最低限のLINEとSlack以外アンインストールしています。(Twitterは発信用としてたまに使っています。)
スマホの誘惑が年々増していますが、なんとかスマホの誘惑に負けないように、リモートワークで生産性を高めて、周りからの信頼と市場からの信頼を勝ち取りましょう!
もし、スマホとの闘いに勝利するためにもっと良い方法を知っているという方
是非コメントお待ちしております。
まとめ
今回は、【スマホ脳】なぜリモートワークでは集中力が下がるのか。その理由は人間が生きるための必然だった。というテーマで、いつもと少し違う話題を取り上げてみました。
実はこういう話題もとても好きだったりする。
普段このブログでは、月に15本を目標に、実務から学んだプログラミングのあれこれを発信しています。
誰かのためになれば、嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。